スタッフBlog

2018.3.20

埋蔵文化財包蔵地で宝物館新築、調査費用は地主負担!(川島)

2018.3.20

Category: 納骨堂

お寺の境内に、鉄筋コンクリート造の宝物館を造ります。
敷地は"周知の埋蔵文化財包蔵地"です。

"周知の埋蔵文化財包蔵地"で土木・建築工事で土を掘削する場合には、工事着工の60日前までに役所へ届け出なければいけません。



今回は役所から、境内には埋蔵文化財が眠っている可能性が非常に高いこと、
試掘により、何らかの遺構が発見された場合には、大規模な発掘調査になることを伝えらています。

そこで、着工まで時間の余裕がある今の段階で、届出を提出し、試掘調査をお願しました。

発掘の様子を確認するため、お寺を訪ねると・・・
県・市の担当者、発掘の調査員など多くの人が現地に集まっていました。

約2m×4m、高さ約2mの穴を4ヶ所掘り、掘り出されたものを確認していきます。




1番目~3番目の発掘で、瓦や陶器の破片などが掘り出されましたが、特筆すべきものではなかったようでした。

穴の断面をみると、地層が表れています。
掘り出されたものと地層の年代から、価値を判断しているとのこと。



4番目の掘削が進んだところで・・・立ち合いの人たちが慌ただしくなってきました。
どうやら、貴重な物が発掘されたようです!

「試掘調査の結果は後ほど正式にお知らせしますが・・・恐らく本掘調査となるでしょう」と市の担当職員。

行政のHPには、埋蔵文化財の発掘調査費用は基本的に、敷地を所有する事業主の負担になると書いてあります。
敷地が個人所有の場合には、補助金を出す場合もあるようですが、費用の一部に限られます。

埋蔵文化財包蔵地で建築する場合は、スケジュールに余裕を持つことと、発掘調査費用も覚悟する必要があります。


 

記事一覧